アムステルダム雨風日記

2017年9月からアムステルダムで勉強中の大学院生です。            雨ニモ負ケズ、風ニモ負ケズ、毎日元気に自転車通学!            Instagram: meeeeeko3939

春学期の振り返り3

グループプロジェクト編1

メンバー決めが重要なのよ。。。

 

2月から始まった5か月間の春学期の振り返りシリーズ第3弾です。

 

 

2月から5月までの4カ月間あった2つの授業で、

それぞれ1つずつグループ研究を行いました。

 

どちらも授業のテーマの枠内であれば、題材は自由。

かつメンバーも自由に決定してよいというものでした。

 

メンバー決めは授業が始まって一週目。

プレマスターを履修した者同士はなんとなく顔見知りですが、

学部から上がってきた子や、直接マスターに入ってきた元学部生の子は

初めまして状態。

 

なので、興味のあるテーマが共通している子だったり、

やっぱり顔見知り同士でグループが出来上がりました。

学部卒の子はオランダ人のみだったので、オランダ人グループができました。

(レポートは英語かオランダ語で提出なのでオランダ語で書くことにしたようです)

 

私はというと、プレマスターから一番仲の良かったロシア人の子と

扱いたいテーマが同じだったフランス人、イタリア人の子とグループを組みました。

 

みんななんとなーく決めたグループでしたが、

今振り返ればこの瞬間が研究において一番重要な場面だったような。。。

 

なぜなら、多少得手不得手なありつつ全体の学力、研究レベルは大体同じなので、

それ以外の個人的な要素:

モチベーションの差やグループ貢献度、チームワークができるかできないか

といった点がその後の研究の質を左右したからです。

 

私のグループは幸運にも”まじめな”子、つまり

・割り振ったパートを指定日までに完成させる

・文章、構成、分析などの質にこだわり妥協しない

・変更、編集などの伝達ができる

といった子がそろっていたので、目立った問題はなく研究を進めることができました。

(もちろん、小さな問題は多々ありましたが、、、)

 

一方、他のグループを見てみると

上記のことができないということに加え、

・グループに貢献しようという気持ちが全くない

(「私インターンシップもやってるから、明日のミーティングはこれないし、自分のパートもやれないわ」あるいは共有したパートの質が明らかに低くやっつけ仕事

・グループの会話に参加しない

など、いわゆるフリーライダーが多くいたようで

まじめに頑張ろうとしているメンバーばかりが負担を背負っていました。

 

グループ研究は4カ月間で研究計画から論文執筆までを全てこなさねばならず、

なおかつ通常のliteratre meetingと並行、他の授業のグループ研究や課題とも並行して

やらなければいけません。

なので、メンバーが協力して効率的に進めることが重要です。

 

メンバーに恵まれなかった友人は、返信の来ないグループチャットでの議論をあきらめ、一人黙々と作業をこなしていました。

その子曰く「やらないならやらないでいいんだよ、たまに自分も貢献していますみたいな顔して、質の低い役に立たないものを共有してくるのが一番腹が立つ!」そうな。

明らかに一人だけ頑張ったのに、最終的に受けとる成績は同じですからね。。。

本当にかわいそうでした。

 

ということで、グループプロジェクトはメンバー決めが命。

覚えておいてくださいね~

 

 

春学期の振り返り2

テスト編

春学期は2つの授業でそれぞれ中間、期末テストがあったので

計4つのテストがありました。

 

どちらもテストスタイルは「持ち込み可」。

 

というものの、

一つは自分のノートやパソコンの持ち込みは禁止、見ていいのはテスト用コンピュータのデスクトップにある論文のみ、という摩訶不思議なテストでした。

それ持ち込み可じゃないやん!

 

テスト内容は授業で利用した論文のトピック(中間、期末それぞれ20本ほど)なので、

論文をその場で読めるのはまぁありがたいんですが、

なんせ一本30ページ以上の論文が20本以上あれば、

どこになにが書かれていたかなんて覚えきれません。

このテストは2時間で2本のエッセイを書くものですが、

該当箇所を探している間に時間が無くなってしまいます。

つまり、どの研究者が書いたどの論文に何が書かれていたかをほぼほぼ暗記しないといけないというものでした。

 

対策として私は、毎回の予習で各論文のまとめをつくり、

テスト前にそれらを見直し、各テーマ・論文を結び付けて論じられるように

最低限の内容を頭に入れました。

また、「○○が書いた論文を用いて論じなさい」と言われただけで、内容が思い浮かぶように執筆者と内容をリンクさせて覚えました。

 

よし、これで完璧、、と思いきや中間テストで失格という結果に。。

(クラスの半分の学生が落ちました。。そんなことある!?)

なんで?全部覚えたのに!?

 

実はエッセイの書き方のコツをわかっていなかったようです。

・各論文で出てくる理論や単語を用いるときは、まずその定義を明確に記述すること。

(大切な理論や単語を自分の言葉で短く定義づけられるように練習しました)

・字数制限(各600ワード)があるので、深く関連するポイントのみを抜粋すること。

・中身が大事なので、イントロ、コンクルといった箇所は重要ではない。場合によっては削っても良い。

 

再テストを乗り越え、これらのコツを手に入れた私は

期末テストでクラス一位の成績をとることができました。

やっほい。

 

 

そしてもう一つのテストはというと、文字通り「持ち込み可」だったので

自分がまとめたノートやプリント、パソコンも持ち込むことができました。

(ネット接続は出来ません)

しかし、先ほどのテストがパソコンを用いたエッセイだったのに対し、

こちらのテストは手書きのエッセイでした。

 

3時間で手書きエッセイ8本(字数制限なしですが、回答用の枠がありました)

しんどっ!

 

私は文字が小さいタイプなので、回答するスペースが足りなくなるという心配はありませんでしたが、

英語で手書きエッセイなんて経験したことがなかったので、

果たして時間内に書ききれるのか、スペルミスをしないか、などなどとても不安でした。

 

一番心配したのは、自分は筆記体を使えないという点でした。

筆記体ってさらさら書くからとても速いイメージ。

 

しかし友人に聞いてみたところ、

「え、誰も筆記体なんて使ってないよ~ 小学校以来使ったことないわ!」

とのことだったので一安心。

 

むしろ筆記体のひの字も知らない私の手書きアルファベットはとても読みやすいらしく、教授からも感謝されました

(何人かは「お前の字は読めない!」とよびだされ、自分の回答を音読させられていました笑)

ていうか読めない可能性が大きいのになぜ手書きテストなんだろう。

 

というわけで、手書きの問題はクリアしましたし、

エッセイに関しても自分のまとめがあれば怖いものなし。

(まとめと言ってもすごい量だったので、重要ページや論文ごとに付箋を貼って、テスト中に素早く検索できるように工夫しました)

タイムマネージメントが一番難しかったのですが、

中間、期末ともに良い成績で合格できました。

やっほい。

 

そんなわけで、

中間テストで失敗したときはどうなることかと思いましたが

(人生で一番落ち込んだかも)

無事に合格し、次の学期に進む権利をゲットできました。

 

ちなみにテストで不合格だと、再テストを一度だけ受けることができるのですが、

それも落ちると来学期にまた授業を受け直さないといけません。

つまり学費をまた払うということ。。。

私にその選択肢はないので、再テストで不合格=退学 というぎりぎりの状況でした。

本当に心臓に悪いので、再テストはお勧めしません 笑

 

EU出身の学生の学費はとても安いので彼らは

「まー落ちたらまた来学期がんばるわ」

くらいの軽いノリだったのですが、

これが一番悔しかったです。

分かり合えない溝がそこにあるという感じ。

その分、non-EUno再テスト組の結束力は半端じゃなかったです。笑

 

合格OR退学のプレッシャーが常にのしかかる状況で

テストを受けるのは精神的に辛いものがありますが、

合格した時の達成感は素晴らしいです。

 

最後に、やっぱりクラスメイトの助けは力になります。

お互いの理解を確認し合ったり、まとめを比較して修正したり、

テスト回答を見せ合って次回の対策を練り直したり。

そのためにも日ごろから友人と仲良くしておきましょう笑

 

 

 

 

 

洞窟のクリスマスマーケット

Valkenburgに行ってきた!

(冬に書いた記事がなぜか下書きに埋もれていました。今頃、、ですがぜひ読んでください)

 

クリスマスの話。

オランダの一番南の都市、マーストリヒトから電車で15分のところに、

Valkenburgという小さな町があります。

 

ここでは世界で唯一、洞窟のなかでクリスマスマーケットが開催されるのです!

ヨーロッパのなかでもかなり古い歴史を持つマーケットで、

確かオランダだと一番古いはず。

11月中旬からクリスマスまでの約1か月間開催されています。

 

地理的にはベルギーからの方が訪れやすいのですが、

電車の一日券を買えば、アムステルダムから格安で行けちゃいます。

 

今回は最も大きな洞窟、municipal caveに行ってみました。

チケットは大人7ユーロ。

現地で購入するとなるとかなり並ばなければいけないと聞いたため、

事前にネット購入しておきました。

ついてみると、やはり長蛇の列が!!

クリスマス前は世界中から観光客が集まるので、行列も納得ですね。

事前購入しておいて、よかったー!(ブルゾン風)

洞窟の入り口でチケット確認があるため、

私はどや顔で行列の横を颯爽と歩いていけました 笑

 

 

さて、洞窟内はイルミネーションが輝く、幻想的な雰囲気。

さながらディズニーランドのアトラクションに迷い込んだよう。

 

何が売っているのかなーとみてみると、

クリスマス関連グッズはもちろん、

洋服やカバン、はちみつにジャム、お菓子やインテリア用看板、

まさかのアジアン系小物やマッサージ器具まで!

他のクリスマスマーケットではまず出店しないだろー

っていうお店も沢山あって、飽きることなく見て回ることができました。

 

夢中になって歩いているうちにちょっと疲れてきたので、

ワッフルを買ってちょっと休憩。

洞窟内にはカフェもありますが、激込みだったので立ったまま食べました笑

 

洞窟全体は1時間強で見て回ることができましたが、

写真も沢山とれたし、3時間くらいいた気分。

 

一番のおすすめは、出来立てストロープワッフル!

ストロープワッフルはオランダで一番有名な伝統菓子。

2枚の薄いワッフル生地の間にキャラメルのようなシロップが挟まってるんです。

とっても甘くて私も大好きです。

その場で作られたものを食べるのはこれが初めてだったので、

暖かくて柔らかい食感に感動!

 

私はプレーンを選びましたが、他にもラズベリー入りやナッツ入りといった

普段スーパーでは見かけない特別な種類もありました。

 

ちなみに、このストロープワッフルの生地がどうやって作られているかは秘密なんだそうです。何が入っているんだろう??

 

皆さんもここに行った際はぜひ食べてみてください!

 

 

クリスマスマーケットを見た後は、近くの古城を見てみたり、レストラン街を歩いて観光客の出身地を推測してみたり 笑

それでも時間があったので、マーストリヒトに戻ってそちらのクリスマスマーケットも見てきました。

 

朝10時くらいにアムステルダムを出発して、2つのクリスマスマーケットを巡り、買い物までできちゃったので大満足です。

 

来年のクリスマスシーズン、ぜひ洞窟のクリスマスマーケットを訪れてみてくださいね:)