春学期の振り返り4
グループプロジェクト編2
それでもやっぱり揉めるよね。。。
前回の記事ではメンバー決めにフォーカスしましたが、
比較的よいメンバーに恵まれた私のグループにも
やはり問題は起こりました。
1.研究テーマ決めでバトル
まずはテーマ決めの段階で起こった議論。
大枠のやりたいテーマは共通しているものの、
具体的な段階になると使いたい変数や研究モデルなどで意見の食い違いがありました。
特にフランス人の子Aとイタリア人の子Bが両者一歩も譲らない展開に。
A:ただの授業なんだし、良い成績とらなきゃいけないんだからできるだけシンプルなモデルを使うべき!テーマももう確認されている内容をすこしだけ発展させる程度でよいのよ!私達どれだけ忙しいと思ってるの?死ぬわよ!
B:私たちは修士のプログラムをやっているのよ?なに甘えたこといってるの、できる限り複雑なモデルを使って、新しいテーマに挑戦するべきよ!
A:だめよ、シンプルなのを完璧にやる方がいいにきまってるわ!
B:完璧なんてないのよ!間違えてよい授業のプロジェクトだからこそ挑戦して失敗から学ばないとどうするのよ!
うーん、どっちの言い分もわかるなぁ。
ちなみに私はBより中間の意見。
妥協案を提案するも、ヒートアップしたAとBは聞く耳持たず(おいおい。。)
こんな感じの議論が4時間ほど続き、疲れ切った私たちは
テーマ:すでに確認されているものを少し発展させる
モデル:難易度の高いものに挑戦
という妥協案に落ち着きました。
結局!
あーしんど。
自分の意見を主張できて、メリットを議論できるというのはとても良いのですが、
この子たちは相手の意見を尊重して、自分の意見を妥協しつつより良い案を練るという経験が無かったようです。
今回の議論で新しい発見をしたことでしょう、、、
2. 「私が編集長よ!」
二つ目のビッグバトルは、執筆段階で起きました。
各パートをそれぞれに割り振り、google driveでまとめて全員で確認して修正していくというプロセスをとったのですが、
ここでまたもフランス人Aが暴走。
「私が一番文才があるから私が修正したいの!」
う、うん 良い自信だね。。
修正するのは良いんです、より良い文章にするのは大切ですから。
ただこの人の修正の定義はちょっと違うようで。。。
イタリア人Bのパート全消し (!?)
↓
ほんの少しの面影(ほぼない)を残して全部書き直し
↓
どう? 私好みに書き換えてみたの!半日かかっちゃったわよ疲れた~
嘘やん。。。
イタリア人Bガチギレ。。。
そりゃキレるって。
なにが問題かって
・それぞれのパートの文献は各自が調べて読んでいるので、それらを読んでいないAがBのパートを大幅に書き直すのは危険(文献の示す意味、引用した意図がずれる可能性あり)
だし、
・元の文章に使われていた文献から、勝手に取捨選択して新しい文章に引用(もともとの執筆者であるBでもなにがどこの箇所にどう使われたのかが分からなくなる、すでに執筆してある後半パートの議論ベースが崩れる、全体の流れがずれる)
という点が非常にまずいんです。
しかもなにその疲れたアピール・・・頼んでないわ!(イタリアンB、魂の叫び)
闘牛とかしたBを取り押さえつつ、
「編集とは」についてセミナーを開くこと2時間、
やっとAは元の文章に戻すことを納得しました。
あーしんど。パート2。
こんな感じで時たま起こるバトルを乗り越えつつ、
私達のグループは研究を終えることができました。
揉めてる最中は「こいつら嫌い!」って思うんですけど
冷静になって考えると「研究をよいものにしたい」という気持ちは共通しているんですよね。なのでモチベーションは高く、だからこそぶつかり合ってしまったんです。
そういう点では悪くないバトルだったのかなぁとも。
あれだけ議論し合ったからこそフランクな関係を築くことができましたし、
みんなが納得のいく論文に仕上がったんだと思います。
私個人としても、他人の意見の尊重というよりは人まかせな傾向があったり、率直な議論を避ける傾向がある日本人同士のグループワークとの違いを肌で感じることができたのでとても良い経験となりました。
逆に日本でのグループワーク経験を生かした提案だったり気配りが喜ばれることも知り、日本のどの点を生かし、どこをこっちのやり方に合わせればより良い作業ができるのかというバランスを考えることもできました。
正直もうグループワークはやりたくないけど笑
大きく成長できた4カ月だったように思います。
でもやっぱりもうやりたくなーーーーい!!