アムステルダムの家事情
部屋探しは負けられない戦い
アムステルダムは日本と比べ、物価は同じくらいですが、
家賃はとっても高いんです。
学生の部屋探し競争は本当に熾烈なバトル。
今回は私がこの春経験した部屋探しに関する苦労をシェアします。
去年の8月末から約8か月、大学経由で手配した学生寮に住んでいました。
しかし、1年間のみの滞在が条件なので、
1年以上在学する学生は新しい部屋を自力で探さねばなりませんでした。
大体の学生の契約は6月から8月中旬にかけて終了するので
この期間から新学期にかけて、壮絶な部屋争奪戦が繰り広げられます。
去年の新学期の段階で寮に申し込み遅れた学生の苦労を目の当たりにしていたので、
部屋探しは一番の悩みでした。
きっと契約終了時まで待っていたら良い部屋はなくなってしまうだろう。。
と考え、
寮の計画が終わらないうちに新しい部屋に移ってしまう作戦をたてました。
(ダブルの支払いはきついですが、路頭に迷うよりはまし。。。)
私の希望は
ーシェアフラット(自分の部屋あり)
ー500ユーロまで
ー自転車で通学できる範囲
ーregistration(住所登録)ができる
部屋。
大学が市街地近くにあるため、
そのあたり住もうとすると、安くても800ユーロはします。
住所登録なしだと、もう少し安くなるのですが、
EU県外出身者である私は滞在許可証のために住所登録は必須。
(本当は全員が登録しなきゃいけない決まりなんですが、EU出身の学生だと登録しないまま住んでいることもあります。)
この条件だと、フェイスブックで3週間チェックし続けて、500ユーロが最安値という感じでした。
(フェイスブックに家の貸し借りを行うグループが沢山あるので、
色々参加して、チェックしていました。)
よさそうなポストにDMを送り、自己紹介と部屋見学の希望を伝えます。
ざっと30件弱送って返信が来たのは10件ほど。
見学は5か所いきました。
1つ目は大学から遠すぎて、却下。
2つ目は荒れ地の魔女の家のような廃れっぷりで却下。
3つ目は大学から少し遠いものの、一軒家で素敵なおうち。フラットメイトもよい人々でした。しかし、値段が700ユーロだったのであきらめることに。
4つ目は50ユーロかつ、真新しい綺麗なシェアフラット。
アパートのなかなのでこじんまりしていますが、十分な広さ。
炊飯器もあったので「ここに住みたい!」と希望したものの、
残念ながら選ばれませんでした。
というのも、見学に行くと20名弱の応募者が一斉に集まっており、
座談会のように会話しながらフラットメイトにより選考されるというスタイルだったのです。
そして最後に訪れたのが今住んでいるフラットです。
大学からは自転車とフェリーで35分ほど。サイクリングロードが続く通学路なので、
ストレスなく通うことができます。
値段も500ユーロだし、とても広いリビングとキッチンがあって大満足の条件。
「でもきっと応募者沢山いるんだろうな」と思いながら
オーナーと話してみると、
たまたまその日が雨だったために私の前に訪れる予定だった2人がキャンセルしており私が一番初めの来訪者とのこと。
これはチャンス!と猛アピール開始。
聴けばオーナーは音楽好きということで、
飲めないウイスキーを頑張って飲みながら音楽について談笑。
すでに住んでいるフラットメイトもジャズピアニストならしく、
「音楽好きならなおよしだよ!」ととても気に入ってもらえました。
そしてそのままその場で契約にこぎつけることができました(感涙
なんという幸運!
しかもオーナーの息子が引っ越しの手伝いもしてくれました。
なんという幸運!
という感じで、条件が合う部屋が見つからなかったり、メッセージの返信が無かったり、はたまた見学しても断られたり、といった試練を乗り越えて
私は無事に部屋を手に入れることができました!!
一足遅れて部屋探しを開始した友人たちは
やっぱりとても苦労していたので、
早めに行動を起こして本当によかったです。
人によっては月12万も払わなければならなくなった子や、
自転車で1時間半の場所でしか部屋が見つからなかった子も。
条件に合う部屋、かつとても良いフラットメイトを持つことができた私は
かなりラッキーなはず。
フラットメイトとのトラブルに関する話しは絶えないので、
気の合う(最低限のルールを守れる、常識のある)フラットメイトをもつことは重要です。
この経験から言えるアムステるダムにおける部屋探しのポイントをまとめます。
・部屋探しは早く始めること
(気になる部屋をチェックするだけでも、相場の値段や一案件に対する応募者数に関する知識が付きます。)
・フェイスブックのグループを活用すること。
(業者を経由すると手数料がとられるのでお勧めしません。しかし、スキャンもいるので気をつけましょう。家賃や契約料が先払いだと言ってくる人はまず間違いなくスキャンです。)
・フラットメイトとの関係が不安な場合は、元々の友人と一緒に部屋を探すこと。
(友人とフラットごと借りれば、すでに住んでいるフラットメイトによる選考を通過する必要がなくなります。)
・フェイスブックでメッセージを送る場合は、自己紹介をしっかり。
(基本的な情報はもちろん、どの大学で何を学んでいるのか、どれくらい滞在するのか、どんな性格か、どんな趣味をもっているか、基本的な生活はどんな感じかなど細かく記述するのがポイント! これだけでかなり返信率が変わります。また、registrationや喫煙の可否もここで確かめましょう)
・友人のネットワークをフル活用する
(どんな部屋を探しているのか、いつから住みたいのかなど、いろいろな友人に伝えておくと、友人の知り合いがフラットメイトを探していたり友人のフラットメイトが出ていく場合に真っ先に声をかけてもらえます)
以上のポイントに注目して部屋探し頑張ってください!