アムステルダム雨風日記

2017年9月からアムステルダムで勉強中の大学院生です。            雨ニモ負ケズ、風ニモ負ケズ、毎日元気に自転車通学!            Instagram: meeeeeko3939

Ask "What" instead "why"

Self-awareness ~「自己認識」に必要な3要素~

 

Haevard Business Reviewの記事で興味深いものを見つけました。

「自己認識がなんであるか」に関する記事です。

 

自分がどういう人間であるかを知ることは、

自分に対してより自信を持つこと、創造的であること、

周囲と深い関係を築くこと、などに繋がります。

 

自己認識がしっかりできている人は

嘘をついたり、人をだましたりすることが少ないとのこと。

 

こうしたことから、自己認識ができているということは

効果的なリーダーであるための重要な要素といえるようです。

 

 

では、自己認識ができているってつまりどういうことなのでしょう。

この記事では以下の3つが挙げられていました。

 

 

1.内と外、双方からの自己認識を築くこと

2.正直かつ、自分に真実を伝えようとしてくれる人物からのフィードバックを得ること

3.「なぜ」ではなく「何が」と自問すること

 

 

一つ一つを詳しく見てみましょう。

まず一つ目。

1.内と外、双方からの自己認識を築くこと

 

記事によると、自己認識には2つのタイプがあるそうです。

一つ目は、内からの自己認識。

つまり、どれだけ自分の価値観や信条、振る舞いや強み・弱みを理解できているか、ということです。

これを理解している人は、人間関係の満足度や、幸福度、個人的・社会的なコントロール能力が高い傾向があるそうです。

 

二つ目は、外からの自己認識。

つまり、他人がどのように自分を見ているかを理解できているかどうかです。

自分の価値観や信条、振る舞いや強み・弱みについて他人はどうみているのか、

それを把握できていれば、外からの自己認識ができていることとなります。

 

この二つの間には特に相関関係はなく、

両方できている人、片方どちらかができている人、どちらもできていない人の4パターンに分かれます。

もちろん、望ましいのは両方できているパターンですよね。

自分が思う自分像と、他人が見ている自分像が一致しているほど、

理想的なリーダーシップが発揮できるということです。

 

 

 

次は二つ目のキーポイント。

2.正直かつ、自分に真実を伝えようとしてくれる人物からのフィードバックを得ること

これは外からの自己認識にもつながることです。

自分に対して正直な人物からのフィードバックを得ることで、

他人が自分自身についてどう思っているのかを知ることができます。

 

就活などでよくある他己評価、やってみたことがある人も多いかと思います。

でも、特に欠点の欄なんて、本当のことを書くとその後の人間関係が崩れちゃいそうでなかなか正直に書けないですよね。

当たり障りのない回答で逃げちゃうのが大半の人がとる行動ではないでしょうか。

 

しかし、それでは本体の他己評価の目的は叶えられません。

偽った好意的な評価ではなく、

本当の評価が得られなければ、ただの茶番劇です。

 

そのため、自分に対して厳しい意見を言うことを厭わない相手からの

正直なフィードバックを得ることが重要なのです。

 

ちなみに私は、信頼する友人の他己評価シートに辛辣なコメントを書き連ねた結果

3か月ほど口を聞いてもらえなかったという経験があります 苦笑

評価する側になった際は、相手が本当の評価を望んでいるのか、お遊びのなかよしごっこを望んでいるのかをしっかり見極めて回答しましょう。笑

 

 

 

最後に三つ目。

3.「なぜ」ではなく「何が」と自問すること

 

私達は何か問題に突き当たった時、

「どうして私はこんな行動をとったんだろう」

「どうしてこんなに酷い気分なんだろう」

「どうしてこんな低評価が下されたのだろう」

などと、自分の行動、態度に対する原因を自問しがちです。

 

しかし、人間の行動は様々な理由や環境によって左右されるもの。

たった一つの明確な理由を見つけ出すことは難しいと言えます。

きっとこれが原因だろうと思ったその理由は、間違っている可能性が高いのです。

ただ、その理由が最も自分に都合がよく、分かりやすいから思い当たっただけということはないでしょうか。

つまり、この「どうして」の質問で私達が行っているのは、

自分自身のバイアスによる主観的な判断にすぎない、ということです。

 

 

では、自分の行動を分析、理解するためには何を自問すべきなのか。

それが "What" です。

 

 例えば先程の質問

「どうしてこんなに酷い気分なんだろう」は

「自分を酷い気分にしている状況は何なのだろう」

「 その状況に共通するものは何なのだろう」

という風に転換できます。

 

また「どうしてこんな低評価が下されたのだろう」

という質問は、

「次の機会に高評価を得るために必要なステップは何だろう」

「高評価をもらった同僚に共通するものはなんだろう」

となります。

 

こうした質問によって、私たちは客観性を保つことができ、

かつ未来に焦点を当てて、新しい行動に挑戦することができます。

 

 

なるほど、他の2つの要素にも共通することですが、

客観的に自分を見つめることこそが大切なことなんですね。

この自己分析の仕方は今すぐ試してみたいと思います。

 

 

以上、効果的なリーダーになるための自己認識に欠かせない3要素、

いかがだったでしょうか?

以下のリンクから、元の記事も見れるので読んでみてくださいね。

 

https://hbr.org/2018/01/what-self-awareness-really-is-and-how-to-cultivate-it

 

 

今日のまとめ!

1.内と外、双方からの自己認識を築くこと

2.正直かつ、自分に真実を伝えようとしてくれる人物からのフィードバックを得ること

3.「なぜ」ではなく「何が」と自問すること